3章―6 往復ビンタ②

 

「な、な、何でだよ!!」

 

ドル円を売りでエントリーしていた拓斗だが、急な上昇が起こり決済をし、買いで注文をいれた直後の話である

 

上昇しこのまま上抜けするだろうと思っていたがエントリーした直後に下降が始まったのであった

 

「結局下降??・・・いや待てまだそこまでの下がりじゃない、ここから上昇するはずだ」

 

我慢を選択した拓斗は相場をただ眺め続ける

 

現状よりも少しだけ下がるとドキっ!としソワソワしながら決済しようか迷い出す

 

その後少し上がると今度はホっとなりもっと上がれと願い出す

 

そんなやり取りをしばらく続けていたが転機が訪れた

 

嫌な方向にであった

 

拓斗の思いと裏腹に下降しだしたのであった

 

さすがにこの下がりはもう上がらないと思い決済をする

 

決済をした後にやはり下げだったのだなと思い再度売りを仕掛けるが10分と持たずに上がり始める

 

完全に相場に遊ばれている拓斗は頭を抱えだした

 

「あぁーーー!!どうなってんだよこれ!何でおれがエントリーしたすぐに反対方向に動くのだよ!!」

 

イライラしながらとりあえず決済をする

 

さすがに買いでエントリーする気力は残っていなかった

 

「・・・・・・・・・」

 

心身疲れた拓斗は放心しながらチャートを眺めていた

 

幸いな事に上昇はすぐ止まりまた下降が始まりだしたのであった

 

下降は止まることなく下がり続けた・・・

 

当初の予定通りの方向へと・・・

 

 

続く