2章―15 なつの想い③

 

なつ:「拓斗と高校時代の話をしたくなってね、覚えてくれてて良かった」

 

そう言われた後、おれとなつは昔話に華を咲かせた

 

部活での最後の大会の話や文化祭・体育祭・・・

 

想いでを語るのは本当に楽しい・・・気が付けば1時間も話していた

 

昔の話もそうだが、やっぱり気の合う人との会話は楽しいと思う拓斗

 

昔付き合っていたくらいだからそりゃ気は合うかと納得する中で彼女を作るならこういう雰囲気を作れる人がいいんじゃないかなと思っていた

 

高校の時もそうだけど今もなつに惹かれているかと思うと急にドキッとしてしまう感覚を持ってしまった

 

拓斗:〈多分だけど今・・・なつと付き合ったら楽しく出来そうな気がする・・・っていうかこれって〉

 

拓斗は自分の中の気持ちが変わっていくのに気付く

 

拓斗:〈おれ・・・なつの事好きになっているよな・・・〉

 

なつの事が好きという感情が芽生えていた。多分なつも悪くても嫌いじゃないからまたやり直せるんじゃないのか?

 

二人のこれからを考える中拓斗はもう一つ違う思いが生まれていた

 

拓斗:〈好きになっているっていうよりも前からずっと好きのままな気がする・・・別れた時だって嫌いになった覚えないし・・・何で別れたんだっけ?〉

 

夢の中の続きを思い出せば答えが出そうだが思い出せずモヤモヤとしている

 

そんな感情の変化が顔に出たのかなつは不思議そうにこちらを見ていた

 

なつ:「拓斗、どうしたの?急にしゃべらなくなって・・・」

 

拓斗:「あ、いやいや・・・ちょっと考え事しててね・・・で、何の話してたっけ?」

 

急に言われて慌ててはぐらかす拓斗を見てなつは首をかしげていた

 

なつ:「まぁいっか・・・ねえ、二人でよく帰り道一緒に帰っていたよね、あの時の星空キレイだったよね」

 

拓斗:「うん、あの時は進路の話してたよね。おれが就職するって言ってその後なつが自分の話をし出したよね」

 

拓斗はあの続きを思い出せずにいた。しかし知らないと言ってしまうとマズイ気がしたので知っているフリをしながらなつに話をさせる事にした

 

なつ:「拓斗は就職するだろうなって思ってたから想像通りだったかな、私はあの後東京に進学するって話したよね」

 

拓斗はそれを聞いて全てを思い出した

 

拓斗:「二人はまだまだ半人前みたいな状態だったから付き合うのは難しいって思って卒業前に別れたよね」

 

別れた理由が嫌いになったとかじゃなく、しょうがなくの結果だった事・もうあの頃とは違い一人で生活出来ている自信がある拓斗はやり直せると思った

 

なつ:「うん、あの時は仕方なかったよね・・・でも楽しかったなぁ・・・」

 

昔を思い出すような顔で話すなつを見て拓斗はなつに言おうとした

 

拓斗:「うん、あの頃は仕方なかったね・・・でも、今なら・・・」

 

なつ:「私ね・・・結婚するんだ」

 

なつが拓斗の言葉を遮り想像もしない言葉を発してきた

 

続く