2章―14 なつの想い②

 

頼まれた品物を美味しそうに食べるなつを横目におれはコーヒーを飲んでいた

 

なつ:「美味しい、ここのデザートってどれも人気あるんだよ。拓斗も食べてみたら?」

 

いやいや、いくら人気あってもそんなにたくさん食べる人はいないってと拓斗は思っていた

 

拓斗:「いや、おれはコーヒーで大丈夫だよ・・・」

 

目の前でこんだけ食べられるとさすがに食欲が無くなる。とても食べる気になれかったので丁重に断った

 

拓斗:〈昼飯抜いてきたのか・・・?どうやったらこんな細い体でこんな量食べられるんだろう・・・〉

 

拓斗の気持ちは裏腹に頼まれたデザートを食べつくしたなつはコーヒーを飲みだした

 

なつ:「ふぅ・・・美味しかった!評判通りの美味しさだったなぁ。また来ないと」

 

次来る時はもう少し量を減らした方が良いよと言いたかったが機嫌悪くなられても困るので言わない事にした

 

食べ終わり一息ついたタイミングでおれは話し出した

 

拓斗:「で、今日したかった話って何?」

 

聞きたかったので慌てて聞いてしまった。言い方によってはトゲがあるセリフなのでなるべくそうならない様気を付けて話してみたが大丈夫だろうか

 

なつ:「ちょっとね・・・確認したい事があったの」

 

機嫌は悪くなってないようなので大丈夫な様だった

 

ホッと一息つき次の言葉を待つ。どんな内容が来るか想像もつかないので緊張してしまう

 

なつ:「昔ね・・・高校の時の帰り道、一緒に帰っていたの覚えてる?」

 

なつの言葉を聞いて衝撃が走ってしまう

 

拓斗:〈昨日の夢の出来事は何かの暗示だったのか・・・?〉

 

心の中でつぶやく。昨日あの夢が出てきた事は今日の為だったのではないかと思ってしまうくらいであった

 

ゴクリと唾を飲み込みなつの言った質問の答えを答える

 

拓斗:「あ、あー・・・うん覚えてるよ」

 

昨日夢に出てきたなんて言ったら気持ち悪がられるだろうから違う返しを考えた結果単調な答えになってしまった

 

なつ:「良かった・・・ちょっと昔話したくてね」

 

なつは覚えてもらっていない不安があったのか手を胸に当ててそう言った

 

そして高校時代の話をし出したのであった

 

 

続く