2章―11 夢の中

 

〈ここはどこだっけ・・・?〉

 

心の中でつぶやきながら辺りを見渡している

 

キョロキョロ・・・・・・

 

時刻は夜なのだろうか辺りが暗い為自分がどこにいるか分かりにくい

 

更に辺りを見渡していると見慣れた建物があった

 

〈あ!ここは高校じゃん、今は・・・部活が終わって帰る所だった!〉

 

暑かったのかラフに制服を着ており、肩にはテニスラケットが入ったケースを担いでいた

 

自分の自転車を見つけ乗ろうとしていると後ろから近づいてくる人物がいた

 

なつ:「拓斗待ってー!」

 

こちらに向かって走ってきている人物はなつであった。大分走ってきたのか、はぁはぁと呼吸が荒い

 

なつ:「何で一人で帰ろうとしているの?普通彼女を待つのは当然でしょ!」

 

状況が飲み込めず考えだす拓斗

 

拓斗:〈あぁ、これは・・・夢か〉

 

自分が今夢を見ているのを感じている拓斗。時々夢の中でも意識が冴えていることがある様だ

 

こういう時は流れを合わせ夢を楽しむ様にしている

 

今見ているのは高校3年の夏頃、3年になってからなつと付き合いこうやって時間が合えば一緒に帰っていたのであった

 

なつ:「何してるの?早く帰ろ」

 

そう言って自転車をこぎ出すなつ。拓斗は「帰ろ帰ろ」と言いながら並んで自転車をこぎ出した

 

どちらかというと田舎の部類に住む二人。あまり街灯が無く田んぼが多い道を走る

 

なつ:「見てー!星空キレイだよ!」

 

そう言って空に指を指し上を向くように促している。空を見てみると星空が広がっており本当にキレイであった

 

拓斗:「うわっ、本当にキレイだな!都会じゃこの空は見れないな」

 

田舎にも良い所があると都会の人に言いたいのかそんなやり取りをしていた

 

なつ:「拓斗は卒業したらどうするか決めてるの?」

 

しばらく走っているとなつが質問をしてきた

 

拓斗:「んー・・・就職するつもり!まだどこにしようかとかは決めてないけどね、早く独り立ちしたいからさ!」

 

社会人=独り立ちと考えている拓斗は進学するつもりはないみたいだ

 

拓斗:「部活終わった後から会社は決めて行こうかなって思ってる。なつはどうするつもりなの?」

 

なつ:「私はね・・・ねぇ拓斗?私・・・・・・」

 

 

気付けば朝になっていた夢からさめたけどどういう夢を見たのかは覚えていた

 

拓斗:「あの後なつ何いってたっけ・・・?」

 

 

続く